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基本的には執筆当時の時代状況に沿っているが、あくまで近未来の出来事と言う設定のために、執筆当時にはまだ完成していなかった施設のうちのいくつかが既に稼動しているものとして話が進められている(新東京国際空港(現在の成田国際空港)・青函トンネル・関西国際空港など)。さらには、浮上式リニアによる第二東海道新幹線のように、現在に至るまで構想段階(あるいは中断された)のものが着工に至っているといった例もあった。
また、日本が沈没したのは日本の人口が減少に転じた翌年という設定もあり、奇しくも現実ではリメイク映画版公開の2006年がそれに該当した(ただし、小説版では前年に東京大地震が起きているため、自然減によるものか災害の影響によるものかは不明)。
東宝の製作と配給で、1973年12月29日より正月映画として公開。東宝の田中友幸プロデューサーが小説の刊行と同時に本作を読んで映画化権を取得した。
監督には黒澤明作品でチーフ助監督を務めた経験がある森谷司郎を抜擢。脚本には同じく黒澤作品に参加していた橋本忍があたった。製作期間は約4ヶ月という短さだったが、約880万人の観客を動員し、配給収入は約16億4000万円(1974年邦画部門興行収入1位)を挙げる大ヒットを記録。中野昭慶が監督した特殊撮影もアジア映画祭の特殊効果賞を受賞する評価を受けた。本作の成功で、森谷司郎は以後、『八甲田山』など大作映画を任せられる監督の地位を確立し、東宝もまた本作に続く形で、『ノストラダムスの大予言』『東京湾炎上』『地震列島』と、1980年までパニック大作を一つの路線として敷くこととなった。
アメリカでは、ロジャー・コーマンにより公開された。ハリウッド俳優を使った追加撮影が行われused truck
よりかなり短くされた。
東京放送などが製作費20億円を投じて、東宝の配給で2006年7月15日公開された。監督は、1973年版の映画を「自分が映画制作を志すきっかけとなった作品」と語る樋口真嗣が務めた。2006年公開映画では国内興行順位第4位となる53億4000万円のヒットとなった。
本作のポスターはイラストレーターの生頼範義の描いた北海道、東京、京都、九州の「ご当地沈没」ポスターが4種類作成された。それとはused trucks
に中京地区の東宝宣伝部が独自に「名古屋沈没」のポスターを作成したため、急遽予定になかった整体師
崩壊シーンが追加されたいきさつがある。
原作や前作との相違点
本作は、原作や前作と比較し、登場人物の設定や役回り他が大きく異なっている。
監督の樋口は前作の映画のリメイクというよりも原作小説の再映画化というスタンスで挑み、前作に欠けていた庶民の視点や被災者を元気付ける要素を意識して取り入れたとしている。
物語の設定
前作では、田所博士や山本首相の不用品回収
を中心にストーリーが展開され、小野寺と阿部の交際は中心的な位置づけではなかったが、本作では、ストーリー展開の主軸となっている。
原作では、田所博士の唱える「日本沈没」が検証し切れていない仮説の段階から始まっていて、立証データ収集の調査や対応策の検討を秘密裏に進める必要から、政界のフィクサーである渡老人の支援のもとで幸長助教授・邦枝・片岡・中田といった見識ある実力者が集められ、体制を整えていく。また「日本沈没」の情報の真偽に苦悩する政府の姿も描かれる。
一方、本作では、まず学界の最高権威(アメリカ測地学会)より「40年以内に日本は沈没する」と説明される(後に田所博士の調査で沈没は1年以内と判明)ことにより、政府が「日本沈没」を既成事実と受け入れてしまい、渡老人らの登場や政府の苦悩を描く必然性がなくなっている。[2]
原作や前作では、物語終盤にて日本政府や世界各国が日本人救出に全力を尽くすが、本作では逆で一様に冷淡(政府首脳が“難民受入交渉”と称し我先に海外逃亡し、アメリカが突如、円・日本国債の投売を行ったり、世界各国があまりにも多く押し寄せていた日本人の受け入れに難色を示すなど)である。逆に協力してくれた国もある(日本海溝にあるプレート切断作戦のために掘削機を提供したりするなど。しかしこれも、粗大ごみ
に日本人の押し寄せを防ぎたかっただけとも考えられる)。
原作では、東京大震災で250万人、73年版では360万人の死者・行方不明者が出る(後の一色・漫画版では500万人)今回リメイクされた意図の中に2006年〜2036年に起こりうる東京大地震への警告も含まれている[要出典]のに関わらず、今回映画版では終盤の全ての住民の退避後に襲来しており、東京は地震と津波によってそのまま水没する。[3]
登場人物の設定
前述の通り、ストーリー設定が変更された為、登場人物も、原作より設定変更等がなされている。
小野寺は原作では神戸出身だが、会津地方の造り酒屋の息子に変更されている。
阿部は原作では下田出身だが、本作では神戸出身で阪神・淡路大震災によって両親を亡くし、東京の叔母に引取られた事になっている。
田所博士は原作よりも若く設定され、必ずしも学界のused truck for sale
ではなく、しかも鷹森大臣と元夫婦の設定。
中田は登場するが、原作の情報学者でなく防衛連絡調整官となっている。
福原教授は、原作では前述の救済策を練る比較文明論の教授である。
野崎官房長官は、原作では難民受入交渉の先頭に立つ外交官(名前は異なり八郎太)である。
下記のように原作等にも登場しなかった人物が何人かいる。
田所の元妻、鷹森沙織危機管理担当大臣。
駿河湾沖の震災を生き残った、倉木美咲(福田麻由子)。
阪神大震災で両親を失った玲子を女手一つで育てた「ひょっとこ」の女将、田野倉珠江(吉田日出子)とその常連客たち。
世相の変化に応じて、登場する女性の役割が重要になっている(原作等では、“お嬢様”だった阿部が東京消防庁のハイパーレスキュー隊員、政府内で災害対策の陣頭指揮を執るのが、鷹森大臣)。なお現在ハイパーレスキュー隊には女性隊員は居ない。
結末
N2爆薬[4]という架空の兵器が、used trucks for sale
重要なキーとなる。
原作等と異なり、山本首相・結城・小野寺は物語中で命を落とす。逆に、原作等では日本列島と運命を共にした田所博士は、最後まで生き残る。
原作等では「ほぼ完全」に日本は沈没してしまった[5]が、本作では小野寺の自己犠牲によって、部分的には水没するものの、最終的に日本沈没とはならない。バラバラになってしまった日本列島や壊滅状態になった東京、京都・大阪・横浜・神戸・仙台・福岡・札幌・名古屋などの大都市をどのようにして、復興していくかは定かではない。
1974年10月6日から1975年3月30日まで、TBS系列・日曜夜8時で全26回に亘って放送された(1975年12月31日には、総集編が放送されている)。
映画(1973年版)からの流用カットのみに頼ることなく、随所において意欲的な画面を作りあげた特撮だけではなく、ドラマ部分にも多額の予算が費やされ「キャスティング費用だけで1億円」といわれた(DVD収録の解説(静止画面)より)。下記の主要キャスト以外にも浜美枝、土屋嘉男、藤木悠ら東宝特撮作品でおなじみの面々をはじめ、豪華な顔ぶれがゲスト出演し、各回の物語を彩った(主題歌を歌った五木ひろしも、第14話にゲスト出演している)。
なお、小説では中盤に大地震の発生によって大ダメージを受ける東京が最後の方まで無傷だったり、幸長助教授が話の途中で出てこなくなり(演じる細川俊之が途中で降板したため)、代わりに野末技官が田所博士に協力したり、田所に娘がいた、といったドラマ独自の設定・展開があり、ラストシーンも小説や映画と大幅に違っている。
1995年に福岡で深夜番組(早朝番組)として再放送されていたが、同年1月17日に第2話の放送が終わった直後、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が起こったため、3話目からの放送は打ち切られた。
1996年から翌1997年にかけ、全13巻を2つにわけて収めたLD-BOXが発売。
2001年、全9巻でDVDが発売。2006年には非限定のDVD-BOXとしても発売されている(アミューズソフトエンタテインメント)。